寝技の習得に効果的な「約束組手」

約束組手は寝技の習得にも効果的 指導・クラス担当

今朝も朝4時半に起きて、準備をしてから道場へ。
早朝6時からのMMA(総合格闘技)クラスを楽しんできました。

早朝クラスが始まって、早4年。
これだけ長く続ければ、早起きにもすっかり慣れるってなもんで。

とはいえ、寒い季節はそれなりに起きる前の気持ちが必要ですけど。

時代はすっかり変わりました。

私が今の道場に移った当時は、一般会員さんがMMAを練習する機会はありませんでした。

したがって、ラッシュガードで練習することはなく、道着着用が常だったんです。

また、「組技の日には人が来ない」「組技を練習すると道場生が減る」とか言われていました。

(何を根拠に言ってたんだが不明ですが)

現在は、10代の大学生から40代以上の社会人の方まで、皆で楽しく打撃・組技を練習しています。

「最初は打撃を練習したくて入会したけど、その後寝技にはまった」という方も少なくありません。

MMAクラスでは「沼」と表現しておりまして(笑)人間、何にハマるか分からないなぁと感じます。

寝技って意外と習得しにくい?

ただ、寝技の状態で使う技術って覚えにくい・習得しにくい面があるのかなとも思います。

腕がらみ

関節技や絞め技、パスガードなどを「単品」で練習しても、スパーリングなど実戦形式での練習で使えるまでには時間がかかる、もしくは全く使えない。

これは、「イメージ」が大きいのかなと思います。

言うても打撃ってイメージしやすいですし、シャドートレーニングである程度は磨けます。
対して寝技は、相手がいないと練習できない面が大きく、初めて格闘技に触れる方にとってはイメージしずらいでしょう。

技を覚えにくいとなると、新しく入会した方が「難しい」「面白くない」と思ってしまいかねません。

また上級者の方が、技の引き出しを増やすことが難しくなります。

お伝えした技がスパーリングで全く出ないとなると、私もどこか寂しいし。

(別に技の取捨選択は自由なんですが)

一連の流れを練習する「寝技の約束組手」が良い感じ!

そこで、テイクダウン→極め→エスケープ(脱出)までの流れをお互い事前に決めて、「型」のように練習する「寝技の約束組手」を取り入れてみました。

「甲」「乙」もしくは「先攻」「後攻」に分けて、片方がテイクダウンするところから始まります。

そして、お互いが技をかけたりエスケープしたりして、最終的には「おあいこ」になる形にしました。

要するに、技を「単品」で見るからイメージしにくいのであって、攻防のストーリーとして見ればイメージが浮かんで覚えやすいのかなと。

また約束組手形式で練習することで、一度に複数の技を練習できますし、同時にエスケープ方法も練習可能です。

そしてスパーリングにて、約束組手と同じ場面が現れば技だって出やすくなるはず。

一応、空手道場ですし、約束組手を行うのは辻褄が合っているのかなと(笑)

(正直、空手道場だということを忘れていたとか)

皆で少しでも早く上達していきたい

これは重要なことですが、道場生は誰しも忙しい中、貴重な時間を作って練習に来てくれています。

限られた時間の中で少しでも早く上達して頂きたいですし、私も上達したいです。

そのために、練習内容は常に見直していくべきかなと。私の役割かなと思っています。

一部の人だけが上手くなるっていうのは嫌なので、皆で上達したい。

私にできることをコツコツやっていこうと思います。