【実験】膝を痛めた自分自身に鍼治療を行う

【実験】膝を痛めた自分に鍼灸治療を行う 鍼灸

先日のある日、柔術クラスでのスパーリングでのこと。

やっぱりグラウンド(寝技)は楽しい!

「身体を使ったチェスゲーム」とはよく言ったものです。

ただ、夢中になっている所に隙があったのかもしれません…。

大外刈りを仕掛けた際、軸足の膝が「ぐきっ!」と鳴った気がしました。

やばい…これは靭帯やってるかもしれない…。

完全に私が自爆して、私が負った負傷…。

膝を曲げることができません。

その後のMMAクラスはなんとか誤魔化して、帰宅することに。

本来ならアイシングをして、痛みが収まるまで運動を休むのが正解ですが、私は鍼灸師の端くれ。

自分で自分の膝を治療することにしました。

何かあった時に役立つかもしれないし、忘備録も兼ねて。

膝周辺に鍼を打つ

負傷直後ということで、膝をどのように動かしても痛みます。

この痛みが施術後にどれだけ減るか。

まずは膝周辺に鍼を打っていきます。

膝周辺に鍼を打っている様子

鍼は自然治癒力、つまり「自分自身を治す力」を活かす技術です。

痛みの状態が軽ければ鍼の効き目も小さく、逆に痛みが重ければそれだけ鍼の効き目も大きくなるかもしれません。

痛みがある周辺に鍼を打つと、何度も響きを感じました。

内膝眼穴と外膝眼穴

膝治療の定番と言える「内膝眼穴」「外膝眼穴」に鍼。

膝の内側に鍼を打っている様子

正直、まだ痛む部位が多くてどこを重点的に狙えばよいか分かりにくい。

とりあえず鍼を打っていって、様子が変わることを狙います。

お腹にも鍼を打つ

膝周辺と併せて、お腹にも鍼を打ちます。

お腹に鍼を打つ

お腹に鍼を打つことで内臓の働きが活発になり、自然治癒力も高まるだろうという狙い。

かなり本気の治療ですが、これくらい力を入れないと治りそうにない痛みなので。

こうやってお腹を刺激すると、不思議と痛む部位に血流が流れていく感覚が分かります。

足首も緩めてみよう

あと、足首も緩めておきます。

膝を動かすことには、必ず足首も関係してきます。

足首を緩めて軽くすることで、結果的に膝が動かしやすくなり、痛みの改善も早くなるでしょう。

痛くないから動かせるのか?動かせるから痛くなくなるのか?

卵が先か鶏が先か。

施術後は痛みが減っていた(ただまだ痛みが残る)

そして施術を終了します。

膝の痛みはだいぶ減っており、動かせる範囲も広がりました。

ただ完全に0ではなく、まだ痛みは残っています。

翌日以降に本格的に効果が出てきた様子

翌日、膝の痛みが本格的に減ってきました。

昨日に比べて、痛む部位が少し下がってきたように感じます。

少し治療を加え、また様子を見ようと思います。

夜のMMAクラスは軽い打撃スパーのみ動き、あとは様子を見ることに。

そしてまた次の日(負傷から2日後)、痛みは大体無くなり、業務にも支障が出ませんでした。

【とりあえず結論】やはり鍼には効果がある!

実際のところ、痛みが減ってもまだ動くことにおっかなびっくりな所もあります。

ただし膝の痛みは確実に減っており、すぐに全力で動けるように戻るでしょう。

個人差はもちろんあるでしょうけど、やはり鍼には効果があると再確認しました。

自分が患者という立場になって、色々と発見があったなと。

怪我の功名ではないですが、この経験を今後に活かしていきます。

ではまた!