先日時間があったので、「三井アウトレットパーク 多摩南大沢」に足を運んでみました。
駅から近くアクセス抜群、落ち着いた雰囲気があって好きなんですよ。
(コロンビアのアウターは裏切らない)
ファクトリーアウトレッツ「A街区」からファクトリーアウトレッツ「villa」へ行く通路を歩いていたら、キャンペーンをやっていましてね。
この場所っていつも何かのキャンペーンをやっている印象があります。
以前ここでスポーツドリンクの試飲をやっていて、喉がめちゃくちゃ渇いていたので一杯いただきました。
可もなく不可もない味だったのですが、スタッフの人に「どうでしたか?!」とアグレッシブに聞かれて、「え、ええと…」と返答に困ってしまったことがあります(笑)
話を戻し、その日は「住まい」関連のキャンペーンをやっていました。
通る人々にアンケートを実施しており、近づいてきたキャンペーンスタッフの女性が私に言うのです。
「住まいは戸建てですか?賃貸ですか?」
家を持たない!アドレスホッパーという生き方がある
令和元年に当たる現在、言うまでもないですが様々な価値観が変わってきています。
1年前までの非常識が、今の常識になっているなんてザラにありますよね。
生き方・暮らし方にも同じことが言えるようで、今まで無かった生き方が誕生しました。
「特定の住まいを持たず、旅をするように生活する」人たちをアドレスホッパーと呼びます。
- アドレス(住所)
- ホッパー(転々とする)
という言葉は近年メディアにも登場しており、注目されている生き方。
戸建てはもちろん賃貸にも契約せず、1日ごとや週ごと・月ごとに住まいを変えます。
主にゲストハウスを渡り歩くことが多いようですが、「ゲストハウスを確保できなかったらどうするの?」と疑問に感じるもの。
今はスマホ1台で簡単に予約できるほか、定額の住み放題サービスが次々生まれ、全国いつどこに行っても泊まれる環境がしっかり整いつつあります。
ノマドやリモートワークにぴったり合うライフスタイルですし、堀江貴文さんも現在は住まいを持たず生活しているようです。
生きるのが楽になる「捨て本」を紹介した、下記の記事にも目を通してみてください!
そんな新しい生き方「アドレスホッパー」を知るのにおすすめの書籍をご紹介します!
「高校教師、住まいを捨てる。」です。
家を捨てたミニマリスト高校教師のリアルな日常が描かれている
著者の「よしかわけいすけ」さんは石川県の高校教師。
昔からミニマリスト(最小限の持ち物で暮らす人)体質だったよしかわさんは、多忙な教師生活の中に時間を生むために積極的に効率化を実施。
ある年の夏休み中に遠征や仕事があり、1か月のうち4日しか自宅にいなかったのにも関わらず家賃が引き落とされることに疑問を感じました。
そして、家を捨てることを決めたのでした!
この本には、よしかわさんの日常やアドレスホッパーのメリット、ゲストハウス暮らしの魅力が215ページに渡って描かれています。
私なりに、おすすめポイントを5つご紹介しますね。
ポイント1:アドレスホッパーのリアルな1日を知ることができる
この本では、アドレスホッパーの1日の流れを見れますし、
- 住民税はどうするの?
- 車が無くても平気なの?
- 誰とも会わずにゆっくりしたい時は?
- 1か月どのくらいで生活できるの?
などゲストハウスでの生活について詳しく知ることもできます。
先述したように、著者の吉川さんは高校の教師。
家が無くても困らないのか?という疑問も解消されるでしょう。
堅いイメージもある教師の方が、本書で紹介されているように自由に・刺激いっぱいで生活を送れる事実に驚きます。
加えて、東京などの都会ではなく、地方に住んでいる方でも十分にアドレスホッパーになれることが解説されていますよ。
ポイント2:メリット・デメリットが分かりやすく解説されている
アドレスホッパーのメリット・デメリットが分かりやすく解説されているので、興味があるという方に役に立つでしょう。
といっても、実際読んでいただければ分かるように、メリットの割合が多いようです。
物が少ない・固定費が少なくなることはもちろん、そこから波及し様々な良い影響を生み、人生が豊かになることがわかります。
デメリットとしては「有事」の際に困るかも、という点。
後ほど触れますね。
ポイント3:ライフスタイルそのものを見直すことができる
本書を読み、アドレスホッパーという新しい生き方を知ることで、仕事や人生の目標なども見直すことができるはず。
動画などでもミニマリスト・アドレスホッパーの人が盛んに情報発信していますが、「働き方」「マインド」とセットになって語られているのが興味深いポイントなんですよね。
ミニマリスト・アドレスホッパーが単に暮らし方ではなく、もっと広い「生き方」を考えるということなのでしょう。
よしかわさんは教師だけではなく、ベンチャー企業でも仕事をする「複業家」です。
メインの仕事に対するサブの「副業」ではなく、どちらの仕事にも同じように情熱を持って取り組む「複業」。
この考え、めっちゃ好きです!
てかこれからの世の中は複業ができなきゃいけない気がする…。
仕事は1つに決めて!とか古すぎる。
複業ができるようになったのも、物を手放したことがきっかけであることが書かれていますよ。
ポイント4:物の手放し方が分かりやすく解説されている
家を手放すためには、当然持ち物を極限まで減らす必要があります。
本の表紙によしかわさんの持ち物の写真、本書内により詳しく内容が紹介されていますが、まさに必要最小限。
物を効率よく手放すためのポイントが、
- 思考編
- 行動編
に分かれ解説されているので、片づけができなくて悩んでいる方にもおすすめですよ。
本書で紹介されている「物の一元化」は、めちゃくちゃ新鮮で、ぜひ実践しようと思いました。
ポイント5:「日本人はアドレスホッパー向き」なことが分かる
個人的に本書でもっとも好きなポイントが、「日本人は実は昔からアドレスホッパー・ミニマリスト向きであった」という箇所です。
シェアする文化、日本人に脈々と生き続ける「わびさび」の精神など。
実に興味深いです!
そして「世界に名を馳せた浮世絵師が、頻繁に住まいを変えていた理由」がめちゃくちゃ面白いし、「あぁなるほど!」と思いました。
P175からの文章はぜひ読んでいただきたいです。
新しい生き方ではなく、実は昔から存在したのでは?と思わずにはいられません。
「正解は1つじゃない」を教えてくれる一冊
「高校教師、家を捨てる。」の私なりのポイントをご紹介してきました。
筆者も話していますが、この本を読んだ全員がアドレスホッパーになる必要はないし、それは望ましいことではないでしょう。
結婚して、子供がいたら難しいのが現実です。
ただ新しい生き方が存在し、選択肢が増えていることを知るのはプラスなはず。
よしかわさんは持ち物を極限まで減らし、家を手放すことで豊かな生活を手に入れました。
応用できる部分は多々あると思うんですよね。
正解は1つじゃないと教えてくれます。
住む家なんてなんでもよくね?
私だって、明日から家を捨てて暮らせ、と言われたらちょっと戸惑ってしまいます…。
ただ、「住む家なんて、なんでもよくね?」と思うようになりましたね。
最低限必要なものだけ持ち、家は寝たりできればいいじゃん、と気持ちが変わりました。
ゲストハウスで暮らすのはどうか?それはまだ何ともいえないです。
以前、沖縄のゲストハウスに泊まった際、仲良くなった宿泊客の中に「超ウルトラマンマニア」がいまして。
ウルトラマンというか、円谷プロ関連の特撮怪獣マニアですね。
クイズ勝負をしました。
長野生まれ怪獣育ち、私も知識には相当な自信があったのですが、全く歯が立ちませんでした…。
相手の知識が半端なかった。
沖縄の海を見ながら、打ちひしがれました。
(宇宙怪獣ばかりのウルトラセブンとかあまり観てないよ…)
だから、ゲストハウスで暮らすようになるためには、円谷プロの怪獣をもう一度おさらいする必要があると思っているんですよね。(あいつがいるかもしれない)
戸建てだろうが賃貸だろうが、どっちでもいい。
住まいにはこだわらなくてOKと考えています。
家が無くて、これだけ刺激的な生活ができるんですよ。家にこだわる必要あるの?
著者いわく「毎日が修学旅行」のアドレスホッパー、近いことはやってみたいなと考えている今日この頃です。
【2020年4月追記】外出自粛など有事の際は困るのでは?
2020年4月。コロナウィルスの被害が拡大しています。
全国に自粛要請が広がり、一寸先はどうなる変わらない状態が続いています。
今回のように「外出自粛」「三密は避ける」となった場合に、家を持たないアドレスホッパーは困るのかな?とふと思いました。
家の中で筋トレすることも難しいでしょうし。
最も、私自身が実際に家を手放して生きるということをしていないので、分からない・知らない部分が多々あるはず。
既にそのあたりは解決されているのかもしれません。
今回ご紹介した「高校教師、住まいを捨てる。」
今回はおすすめ書籍をご紹介しました。
立川の本屋で偶然手に取って、そのまま購入してから何度も読んでいます!
新しい生き方を考える方におすすめなので、ぜひ手に取ってみてください。