ADCCアジア・オセアニア予選2019に出場した

組技・グラップリング

試合後のサイゼリアほど美味いものはないかもしれない…。

5月12日に東京・下北沢で開催された「ADCC(アブダビコンバット)アジア・オセアニア予選」に出場してきました。
今回はその時のことを綴りたいと思います。

アブダビコンバット(ADCC)は世界最高峰の寝技の大会

アブダビコンバットは、柔術世界選手権と並ぶ世界最高峰の寝技の大会です。

今現在、世界中で柔術に取り組む人が増え続け、日本でも昨年から「クインテッド」というグラップリング(道着を着ない寝技競技)の団体戦がとても人気です。

アブダビコンバットは、この隆盛が訪れるずっと前から寝技世界一の大会として2年に一回開催されてきました。

過去に世界の名だたる格闘家が参戦してきました。
日本国内の予選は今まで、「日本予選」として行われてきましたが、前回くらいからアジア・オセアニア予選として開催されています。
後ほどお話しますが、外国人選手の方が多かったです。

憧れの大会!2年前は出場できなかったので今回出られて良かったです。

かなり過激なアブダビコンバットルール

アブダビコンバットは、先ほどの話でいうと道着を着ない寝技「グラップリング」に属します。

ただ他競技に比べ、ルールが過激なのが特徴です。
例えば「ヒールホールド」(踵を捻ることで靭帯を極める危険な技)が認められていたり、関節技を仕掛けられた状態なら「バスタ」ー(マットに相手を叩きつける行為)も認められています。
またポイントも、試合開始から3分経つまでは入らなかったりするなど独特なルールです。

特にヒールホールドがあるというだけで展開が全く変わってきますし、試合に向けてしっかり練習する必要があるといえます。

一番過激な格闘技は「空手道禅道会」(笑)

アブダビコンバットは世界最高峰の大会ですから、出てくる選手も上級者が多かったりするわけです。

そんな寝技の猛者でもヒールホールドには十分警戒する必要があるわけですが、初心者のうちからヒールホールド全てありの、過激な格闘技が「空手道禅道会」です(笑)
寝技だけでなく、新人ルールは2分半ひたすら殴り合え!体重なんて細かく分けんぞ!RFルールは下から蹴り上げオールオッケーだ!

ってなんて過激な団体なんでしょうか。

場所は東京・下北沢

試合会場は「北沢タウンホール」という、下北沢にある施設でした。

修斗とか昔よく開催されていたイメージがあります。
初めての会場なので間違えないようにしないといけません。

下北沢駅ってめちゃくちゃ久しぶりに降りたんですが、物凄く綺麗ですね!
前はもっとゴミゴミしていたイメージがあるんですが。

駅を出ると「それらしき」外国人がたくさん歩いていました(笑)
この人たちについて行けば無事着けそうです。

すぐに会場に着きました。
公共施設って感じがしますね(笑)

セコンドしてくれる方が到着するのを待ちます。
外国人がたくさんいます。日本人選手もいますが異国の地で試合する感覚…。
なんだか今日は、気持ちが落ち着いている気がします。

ルールミーティングも英語

その後選手は、会議室みたいなところに集められ、ルールミーティングが行われました。
レフリーの人もバリバリ英語…。外国人選手の方が多いので致し方ないですが、こんな時に英語話せたらと感じます。(もしくは翻訳してくれるアプリを入れておけばと)

他の日本人選手の方は、聞き取れたのでしょうか。

試合会場はかなり狭いが、雰囲気アリ!

その後、2階にある試合会場が開きました。

会場はかなり狭いですが、ライトの関係なのか雰囲気あります!
こんな雰囲気で試合できたら、テンション上がるかなと。

私が出場したのは、87.9キロ級で第2試合会場の8試合目です。
組み合わせも当日みました。

アップ開始

ウォーミングアップを開始します。
主に息を上げる種目を多めに行い、身体を温めます。
ウォーミングアップの方法を自分なりに考え、改良していく必要がまだまだありそうです。

初戦!カザフスタンの選手

ほどなくして初戦です。

相手はカザフスタントップチームの選手。
外国人選手相手にパワーは通じるのか?見たこともない技をしてくるのか?

こればかりは組み合ってみないと分かりませんが、練習で取り組んできたことがそこそこ出ました。

足関節の対処もできましたし、脇さしパスのプレッシャーもしっかり与えることができました。
中盤までは良かったんですが、バックを取られてから動けなかったです…。

極められる気は全くしなかったものの、脱出できなかったです。
穴を思い切り突かれました。判定負けです。

悔しかったですが、この試合から考え方を変えたんです。
MMA時代と同じ取り組み方ではなく、良い意味で「次がある。最終的に行きたいゴールに行ければOK」と捉えていました。

格闘技ではなく、完全に競技なんです。これがやりたいんです。
悲観することなく、課題が見つかったからこれからの練習で埋めていけば良いって考えています。

試合の日を迎えるメンタルも、少し成長したかなってわかるし、収穫はありました。

シンプルに寝技強くなりたい!優勝したい

目標がしっかり定まったというか、シンプルに寝技強くなって優勝したいです。

強くなったらいずれプロレス出たいとか、もしかした、また MMA やりたくなるかもって気持ちも0ではなかったですが、この大会に出て、そういうことはとりあえずどうでもいいから優勝したいって思いました。

(もちろん、プロレスは出たいですがw)

当たり前ですが、世界中には寝技強い人間がゴロゴロいるのですが、少しでも頂にいきたい、頂に手を触れたいと心から思いました。

屈強の外国人選手をバシバシ極めまくったら、自分で映像見返しても楽しいと思うし。

この素晴らしい競技の一番を目指したいです。

帰りはサイゼリア・東小金井で家系ラーメン…

帰りはセコンドしていただいた方と、下北沢のサイゼリアでご飯食べました。
試合後のサイゼリアほど美味しいものは、やっぱりないかも(笑)

その後下北沢から吉祥寺、中央線に乗って「東小金井」で家系ラーメンをたらふく食べてしまいました…。

これで十分ですよ。

体重危なかったわけではないんですが、さすがに前日とかは気にしていたんで、ここで爆発しました。

昔は70.3キロジャストになるように地獄の思いしていたんですが、今は87.9キロになるよう気を使わないといけないという(笑)

ダイエットするうえで、昔何キロだったとか関係ないっすね。

怪我なく終わったんで、次目指します。
明日からまた生きるぞ。