映画「敵」を鑑賞してきた話

吉祥寺で映画「敵」を鑑賞してきた 観た映画

映画館に足を運んで映画を鑑賞することを「ムビ活」と呼んでいて。

2025年もコツコツとムビ活を続けてみようということで、先日映画を観てきました。

今回選んだのは「」という作品です。

ずっと気になって仕方なかった

昨年の秋くらいでしょうか。

初めて「敵」の予告映像を見たときから、ずっと気になって仕方なかったです。

「これ絶対面白いやつだ!」と直感し、公開を密かに楽しみにしていました。

どうやら「第37回 東京国際映画祭」では3冠を獲得したらしく、ますます期待が膨らむことに。

【油断してた】1回目は鑑賞できず出直すことに…

そしてある日、時間が空いたので、いざ映画館へ行くことに。

ただ上映している映画館が少なく、近くで上映されているのは吉祥寺になります。

ということで「アップリンク吉祥寺」へ。10分前とかに行けば大丈夫っしょ。

…完全に油断していました。

発券機の前に立ったら「満席」という文字が。観ようと思っていた回が既に満席で鑑賞できない。

次の回は数時間後。ほかのことをして時間を潰すのも難しそうです…。

大変に残念ですが、別の日に出直すことにしました。

「敵」を観に来たのに、満席で鑑賞できない。

このときばかりは、館内の客が全員敵にみえました。

【仕切り直し】あらためてアップリンク吉祥寺へ

今度は万全を期すために、ネットでチケットを購入。最初からこうすればよかったのか(笑)

別の日に改めてアップリンク吉祥寺に足を運びました。

それにしても、おしゃれな内観です。「TOHOシネマ」とかとは雰囲気が異なります。

吉祥寺で映画「敵」を鑑賞してきた
アップリンク吉祥寺で「敵」を鑑賞してきた

スクリーン内はこの日も、満席に近くなりました。

一番後ろの一番端を選んで正解だったかもしれません。

見応え十分!こういう映画が観たかった

物語の主人公は、77歳の元大学教授・渡辺儀助。

20年前に妻が亡くなってからというもの、日本家屋で1人暮らしを続けています。

「貯金が底をついたときがXデーだ」と自身の最期について既に決めており、慎ましくも張りのある生活を続けていました。

そんな儀助のもとに、ある日「敵について」というメールが送られてくるのでした…。

もうたまらん!こういう映画が観たかった!

鑑賞後も余韻が長く残りました。「これが映画だよな」と思わずにはいられません。

モノクロだからこそ映える登場人物や食事

本作は全編モノクロです。

一瞬、令和に制作された作品だと忘れてしまう感じ。昭和の雰囲気満載というか。

そんな昭和的なモノクロの中に映るiMacとか。このコントラストが良い。

登場人物を演じた俳優も、モノクロであることで別の一面が見えた気がします。

そして、儀助が作る日々の食事がとても美味しそうなんです!

焼き魚や冷麺、そばや焼き鳥。(腹減った)

儀助の生活風景がこの映画の魅力だといえるでしょう。

「敵」が迫ってくるワクワク感

そんな儀助の日常生活が、後半にかけてだんだん変わっていきます。

だんだんと確実に、儀助の何かが崩れ始めます。

北から「敵」が迫ってくる。このワクワク感がたまりません。

果たして敵の正体は?

「儀助=長塚京三さん」で間違いない!

主人公の儀助を演じた長塚京三さんが、ほんとハマり役!

原作を読んでいないからかもしれませんが、儀助を演じるのは長塚京三さん以外考えられません。

シャキッとした演技はさることながら、情けないような抜けたような演技も実に似合う。

「さすが!」としか言えませんね。

そして物語に登場する3人の女性達。喜んだり怒ったり困ったり、揺れ動く儀助の表情。

実力俳優たちの演技合戦、お腹いっぱい堪能できました。

【早くも】今年1番の映画かも

気が早いかもしれませんが、2025年で1番面白い映画になる予感がします。

果たして今年、「敵」より面白い映画に巡り会えるのか。

もっと多くの映画館で上映されたら良いのになと思います。

とにもかくにも、観に行って良かったです!