時が経ち年齢を重ねると、好みや価値観が変わっていきます。
昔はあれだけ熱中したことが、今はまったくピンとこなかったり。逆に以前は避けていたことでも、現在は嘘のように熱中していたり。
人間ってそういうものかもしれません。
では、「良いもの」つまり「自分自身にとって価値あるもの」とは何でしょうか?
巡り巡って、結局戻ってくるものが良いもの(かも)
私が考える「良いもの」の定義は、「戻って来るもの」です。
色々あって、巡り巡って、結果的に戻って来るものが、結局は自分にとって良いものではないでしょうか。
つまり、時間が経ってみなければ分からないともいえます。
10年、20年経って、「やっぱりこれだよねぇ」みたいな。旅行から帰ってきて「やっぱり我が家が一番だ」と思うのに似ている。(のか)
最近、良いものを再確認した出来事がありました。
「街」
先日、映画「まる」を観てきました。
凄くメッセージ性が強い物語で、個人的にグサグサ刺さりました。主人公に共感しまくりでした。
主演は堂本剛さん。そして映画の主題歌が、堂本さんが歌う「街」です。
リリースされてからもう20年以上が経つと思います。高校生の頃くらいにこの曲を聴いて、めちゃくちゃ好きでした。何回聴いたかわかりません。
落ち込んだ時とかに聴いていた記憶があります。たしかMVも歌詞にぴったりの内容だった記憶が。
といっても別に流行っていたわけではないと思います。周りにもこの曲が好きだという人はいなかったし。
そして20年以上経ち、あらためて聴いても「やっぱり良いよね!」。
というか、高校生の頃より好きかもしれない。より染みる感じがする。
そういえば、今回の映画も「街」にぴったり合っているんですよね(だから主題歌になったのか)
正直、「街」が主題歌だったから映画を観たくなったという気持ちが、ないわけでもない(笑)
「「街」は良い曲だ」と再確認しました。
(個人的には、同じCDに収録された「溺愛ロジック」も大変に良い曲です)
村上和成
中学生1年生の頃、プロレスにハマりました。そりゃもうどっぷりと。
一番初めにファンになったプロレスラーが「村上和成」でした。
あの狂気、試合時の殺気。
「これがプロレスなのか」と思ったものです。村上選手にハマるあまり、五厘刈りにして眉毛を細くしたらえらく怒られました(笑)
ただ、さきほどの「街」以上に、村上選手の魅力について分かる人が周りにいなかった。(1名同志がいました!)
そりゃそうか。
加えて、昔は村上選手のスタイルをプロレスだと思っていなかった人も多いと思います。
そして20年以上のときを経て、令和の現在。
村上和成選手が魅力的すぎる!
これほどプロレスラーな選手はいないんじゃないか。
猪木さんに出会い言われた言葉を、ずっと貫き続けている村上選手。芯にぶっとい「哲学」がある。
不思議と、昔とは別の部分に魅力を感じます。
新日本プロレスに参戦していた頃は「小川直也のおまけ」とか言われていたけれど、いやいや、時間が経ってみれば村上選手のほうが遥かに魅力的なプロレスラーだと思う。
20年経って、結局は村上和成に帰って来る。
ここ数年プロレスに無関心でしたが、村上選手の活躍を追っかけてみようかな。
時間が経って良さが分かるものは「本物」
音楽とプロレスという、ジャンルが異なる「良いもの」を綴りました。
長い時間を経て魅力が増すものって、良いものだけでなく「本物」だとも思います。
「本物だよなぁ」と口に出したくなるものにこれからも出会っていきたいし、見つけていきたいです。
時間が経って、自分にとって本当に良いものが分かる瞬間が、人生の醍醐味の一つですね。