先日、新宿で知人と飲みました。
新宿駅を降りるのは本当に久しぶり。
しかもJRではなく西武線で行くということで、新鮮でした。
週末の新宿は人でごった返し。
そりゃそうか、新生活の時期でもあるし。
2店ほど満員で入れなかった末に、なんとか入店。
生ビールをたらふく頂きました。
こうやって居酒屋で飲む機会も減っていたのですが、やっぱり楽しいですね!
この知人とはいつもプロレス・格闘技の話で盛り上がります。
お互いが今のプロレスや格闘技に若干疎いのですが(笑)
ひょんなきっかけで、「高山善廣vsドンフライ」の話になりました。
今回はこの試合について簡単に綴ってみます。
【壮絶な殴り合い】PRIDE21で行われた「高山善廣vsドンフライ」とは?
この試合は、PRIDE(一斉を風靡した格闘技イベント)の中でも屈指の名勝負として語り継がれています。
2002年の6月に開催された「PRIDE21」のメインイベント。
開始直後からお互いに首を取り合って殴る、殴る、殴る!
まるでデスマッチのような、気持ちをぶつけ合う激しすぎる試合に観客は多いに熱狂!
最後はドンフライ選手が勝ったのですが、試合後は両選手に惜しみない拍手が送られました。
興行を救った!プロレスラー同士のメインイベント
うる覚えで恐縮ですが、この大会って当初は目玉カードが少なかったのです。
この年の2月に「リングス」という団体が活動休止して、そこに出ていた外国人選手が何人か出場していました。
後に人類最強と呼ばれるエメリヤーエンコ・ヒョードルも、この大会でPRIDE初出場を果たしています。
(セームシュルトに判定勝ち)
あと「ボブサップvs田村潔司」という試合も行われました。
後から見れば意味のあるカードが多いですが…その当時は話題性が乏しい感が否めませんでした。
アントニオ・ボドリゴ・ノゲイラ、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップといった当時の王者や注目選手も出ていません。
その中でドンフライ選手の相手が欠場し、高山善廣選手が相手として名乗りを挙げました。
当時の高山選手はプロレス界で注目度抜群!
新日本やNOAHに継続参戦する中で、急なオファーを受けPRIDEに出場しました。
相手のドンフライ選手も当時はプロレスラーとして活躍中。
いわば、プロレスラー2人がPRIDEの危機を救ったのでした。
私が印象に残ったのは「膝蹴り」のシーン
さて、壮絶な殴り合いがメインで語られるこの試合。
しかし、私が最も印象に残ったのは別のシーンです。
試合中盤、コーナーに押し込み脇を刺した高山選手が、フロントスープレックス気味にフライ選手を投げます。
そして立ち上がる途中のフライ選手に、高山選手の膝蹴り(ニーリフト)が炸裂!
クリーンヒットはしませんでしたが、もし当たれば試合の結果を左右しかねない一撃でした。
プロレスの試合で使っているのと同じ形だった
この膝蹴りって、高山選手がプロレスの試合で使っているのと同じ形でした。
カウント2で返した相手が立ち上がるその瞬間に、コーナーから高山選手が体当たりのようにランニングニーリフトを叩き込む!
そこからエベレストジャーマンスープレックスでカウント3を奪うのが、当時の高山選手がプロレスで見せていた必勝パターンでした。
高山選手の膝蹴りが加速をつけて飛んでくる…考えるだけで恐ろしい…。
(左膝蹴りっていうのがミソね)
プロレスの技が格闘技の試合で出るとテンションが上がるってなもんですが、まさにその類で、「プロレスの技も使えるんだ」と感動を覚えたものです。
ちょうどこの1年前に「シャイニングウィザード」が初公開され、片膝立ちの相手への攻撃がプロレス界で流行っていた時期でもあります。
個人的にはシャイニングよりも高山選手のニーリフトの方が好きだったので、なおさら印象に残ったのかもしれません。
21年経った今でも記憶に残る名勝負
あれから21年が経ちました。
世の中はすっかり変わり、時の流れの速さは加速しています。
(ついでに私の住む街も最近変わりましたw)
でもこうやって話に出るってことは、如何にこの試合が多くのファンの心を捉えたのかってことです。
今では「激しい殴り合い」の代名詞にまでなっている高山・ドンフライ戦。
きっとこの先も語り継がれることでしょう。
プロレスに熱くなれる時が… 来るのか?
昔の試合はこうやって語れるのに、今のプロレスや格闘技には疎い…。
これではファンとか呼べませんよね。
懐古主義は嫌いなんですが…うーん、どうも今のプロレスに熱くなれない。
また熱くなれる時が来るのか来ないのか。
そんなことをふと考えた新宿の夜でした。
それはそうと、キリンシティって良い雰囲気だね!