格闘技の技術の言語化は改めて難しい

指導・クラス担当

ここに来て、急に花粉症が…。

2月も下旬です。
快晴の日が続き、運動に出かけるにはもってこい。
ぱっとどこかに小旅行したいような気分です。

さて今回は、「格闘技の言語化は難しいよね」ということを簡単に綴ろうかなと。
メモがてら書いていきます。

格闘技の技術を言葉に表すのって難しい

ありがたい事に、長いこと格闘技の指導を担当させて頂いています。

10年は軽く越えています(おそらく)
自分が習った技術もあれば、試合を通じて「これは使えるでしょ」という技、あとは動画などから拝借したテクニック、加えて最近ハマっている技術をシェアしています。

ちなみに最近は、堀口選手のあの「踏み込み」を、自由研究みたいなノリで分析しています。
(寝技のほうが好きなんじゃないの?w)

これに関しては、「もしかしたら、こういうことかも??」という手がかりを掴みかけている気がしているんですが(笑)

現在は動画を通じて、様々な技術を知ることができる時代。
ただそこは、実際に動くからこそ分かるコツがあります。
上手くいくことも、いかないことも楽しわけです。

ここで本題ですが、何年やっていても技術を言葉にして伝えるって難しいんですよね。

格闘技に限らず、頭の中で考えていることを言葉に変換して伝えるのは、簡単な作業ではないのかもしれません。

ぴったりな表現や例えが、ぱっと降りてこないというか。

「理由」が重要な格闘技!正解はあるの?

格闘技では、「なぜこうやって手を引く」とか「なぜ足のここを当てていくのか」とか、「なぜ」という理由の部分が重要な気がします。

大小あるにしても、何かしら「痛み」や「苦痛」を伴うのが格闘技ですからね(苦笑)
手の位置を誤ったばかりにパンチを被弾したとか、ポジション選択をミスって関節を極められたとか十分ありえるわけです。
そうならないために技術を習得してもらうのですが、うーん、正直「正解」って無い気がするんですよ。

パンチが当たればどんなフォームでも良いかもしれませんし、相手を投げれれば手の位置はどこでもいいかもしれない。

目的は達成している気がします。

初めて格闘技に触れる方でも理解できる解説が大切

じゃあ「相手を倒せれば何でもいいので、自由にしてください」とすればいいのかというと、そんなことはありません(笑)

禅問答じゃないんだから。

初めて格闘技に触れる人もいるんですから、この先上達していけるように技術をしっかり伝えなきゃいけない。

初心者の方にこそ、「なぜ」の部分を重要にしつつ技術を教えなきゃいけないはずです。

結局、私が技術をしっかり落とし込めていないのが原因だ

こうやってブログを書きながら、原因が明快になっていくんですけど。

私が技術をしっかり落とし込めていないのが原因なんですよね。

格闘技を長く続けているほど、初心者だった頃の気持ちを忘れてしまう。
当たり前にしている動作や技術に対し、「そもそもなぜそうやるの」と問いかけなくなっているんですよね、きっと。

だから質問された時にも、「あれ、なんでだっけ?」と頭の中に「?」マークが浮かんでしまう。
ミスターよろしく、「手をビュッと伸ばして、床をばっと蹴って、バチッと当てていくんですよ」と抽象的な回答になってしまう(笑)
どんな技術にも、意味があるはず。
改めて一つ一つの技術の意味を整理し、言葉に変換する必要があるかなと。

「こういうものだから」「こうやって教わったから」は思考停止

難しい質問に対しては、どうしても「こういうものだから」とか「こうやって教わったから」と言いたくなってしまいます。

でもそれって思考停止だと思うので、気をつけたいなと。
自分なりに考えて、意見を持つように意識したいです。

そのうえで、アップデートできるところは常にアップデートできたらと思います。

教えることは学ぶこと!

よく「教えることで、学ぶことができる」と言われますが、ほんとそれあるよなぁと実感します。

人によって視ている部分は異なりますし、考えも異なるのは当然。
教える・伝えるを通じて、自分の中に無かった視点に気づくことができます。

あとはシンプルに、アウトプットすることで頭が整理されるのでしょう。
教えることは、技術を見直せる貴重な機会です。
これからも自分自身が学び続けていきます。

自分なりの言葉に噛み砕く

今回は忘備録というかメモでした。
格闘技の練習や指導は毎回楽しいので、つい何も考えず身体を動かしてしまいます。

それも大事なんですが、定期的に振り返って技術など見直していこうと思います。
自分なりの言葉に噛み砕いて、わかりやすく伝えていけたらなと。

ではまた!