「証言1.4 小川vs橋本 20年目の真実」新日本プロレス史上最大のブック破りの裏側

プロレス

ここのところ、何も手に付けられない…。
イマイチ集中できないな…。

この本が面白すぎるから!

今回はおすすめの一冊をご紹介します!

プロレス関連の書籍ですが、ただのプロレス本には思えないんだよなぁ…。
ホラー、もしくはミステリーの要素が満載!
この本のテーマになった「事件」の謎が深すぎるんですよね。

令和になっても、2022年を迎えても、いつまでも記憶に焼き付いています。

「1.4事変」小川直也対橋本真也のセメントマッチの謎を追う本

書籍のタイトルは「証言1.4 小川vs橋本 20年目の真実」です。

新日本史上、いやプロレス史上最大のセメント(シュート)マッチと言われた1999年1月4日・新日本プロレス東京ドーム大会の「小川直也対橋本真也」の裏側を、様々な角度からの証言をもとに検証していきます。

最初に、当事者である2選手を簡単に紹介しておきますね。

小川直也(おがわなおや)

1968年3月31日。東京都出身。

高校時代より始めた柔道で、みるみる頭角を現し、全日本柔道選手権優勝7回。
バルセロナオリンピックで銀メダル。

プロデビュー戦は1997年4月12日。東京ドームでの橋本真也戦。
柔道の大外刈りをアレンジしたSTOからの裸絞め(チョークスリーパー)で勝利!
その後新日本プロレスに参戦を続けるものの、UFO設立あたりから関係が悪化。
日本武道館で大学の先輩である坂口征二を殴り、新日本プロレスと絶縁したのが1998年。
その後UFOで試合を続けて、1999年1月4日、橋本真也との3度目の試合を迎えるのでした。

橋本真也(はしもとしんや)(故人)

1965年7月3日。岐阜県土岐市出身。

1984年に新日本プロレスに入門。
同期の武藤敬司・蝶野正洋とともに闘魂三銃士を結成。
破壊力溢れる打撃に必殺の垂直落下式DDTで「破壊王」の異名をとった。

IWGPヘビー級王座を通算20回防衛した。
1998年に念願のG1クライマックス優勝を果たし、99年1月4日の小川直也戦を迎えるのでした。

2005年に脳幹出血で他界。40歳でした。

そもそも、小川直也対橋本真也とは何だったのか?

80年代・90年代にプロレス、それも新日本プロレスを良く観ていた方なら知らない人はいないのではないか。

そのくらい衝撃的だったシュートマッチ。

1999年1月4日、新日本プロレス恒例の新春の東京ドーム大会で行われた新日本vsUFOの対抗戦。

大将戦として組まれた小川直也と橋本真也の3度目のシングルマッチでした。

(永田裕志vsデイブメネー、ブライアンジョンストンvsドンフライが行われました)

プロレスではご法度と言われる、入場中のマイクアピール。
橋本選手の爆勝宣言が流れる中、マイクで挑発する小川直也。
明らかに通常のプロレスではない異様な雰囲気の中試合は進み、マウントパンチ、顔面蹴り
といったバーリトゥード殺法で小川直也が橋本真也を事実上のKO。
(当時は今のように総合格闘技をMMAとは呼ばずに、バーリトゥードと呼ばれていました)

ノーコンテスト裁定になった直後に、新日本とUFOの大乱闘に発展しました。

ポイント:小川選手はガチで強かった!

この試合のあと、「PRIDE」のリングでゲーリーグッドリッジ選手を一方的に倒しましたし、佐竹雅昭選手との日本人異種格闘技戦も制しました!

(グッドリッジ選手:V1アームロック)
(佐竹選手:リアネイギドチョーク)


2004年のプライドグランプリでは、K-1のステファンレコ選手から打撃でダウンを取って勝っています。

要するに、ガチでも半端なく強かったってこと。
オリンピックのメダリストですから当たり前ですが、ポテンシャルが常識離れしているのは間違いありません。
この橋本戦でも、

  • 鋭い左アッパー
  • V1アームロック(アメリカーナ)
  • 片腕を膝で潰してのマウントポジション(ロシアンポジション?)

など格闘技的な動きが随所に見られます。

小川選手にガチを仕掛けられたら…想像しただけで怖いですわ。


個人的には橋本選手のコスチュームを、柔道の後ろ帯を取るようにコントロールしていたのが印象的です。

腕を膝で潰してのマウントポジションは、後にPRIDEでセルゲイハリトーノフ選手がセームシュルト選手を倒した時と同じ形ですね。

柔道界伝説の寝技氏・柏崎克彦先生の書籍の中で「縦四方固め」の応用としてこの形が紹介されていました。
同じ柔道界ということで、何かしら技術の伝達があったのかも。

「新日本プロレスのファンの皆さま、目を覚ましてください!」

試合直後、混とんとするリング内外を尻目に、小川直也が行ったマイクアピールはセンセーショナルでした。

「もう終わりかよ。おいおい冗談じゃねぇぞこら!」

そして、

「新日本プロレスのファンの皆さま、目を覚ましてください!」

飛行機なのかUFOなのか分からないUFOポーズも流行りました(笑)

当時、強さの象徴であった新日本プロレスのファンに文字通り衝撃が走ったのでした。
ちなみに以後、このマイクアピールは小川直也の代名詞になり、小川直也のマウントパンチは「目覚ましパンチ」と呼ばれたりもしました。

STO(スペース・トルネード・オガワ)を一回も出していないのだ!

ちなみに、この試合では小川選手の必殺技であった「STO」(スペース・トルネード・オガワ)が1回も出ていません。

柔道の大外刈りを変形させたこの技は、デビュー戦から小川選手の代名詞として各試合繰り出されていました。

99年1月4日の橋本戦に至っては全く出ませんでした。
東京ドームですよ?新日本プロレス年間最大の試合ですよ。
普通は1発くらい出すでしょう。
ここからも、この試合が普通ではないということが分かるというものです。

(後の橋本戦では、何回も猛威を振るいました)

長州力「それがお前のやり方か」

試合後の大乱闘の中、暴走状態の小川に詰め寄ったのは、当時現役を退いていた長州力でした。

現場監督の立場を忘れ、カメラマンを蹴り飛ばしてリングイン!!(カメラマン大丈夫だったのか)

コーナーポストに陣取る小川に対し放った言葉は、

それがお前のやり方か?

でした。

この一戦は「猪木vs長州の炙り出しマッチ」とも言われていましたが、この時の長州の殺気は尋常じゃなかった。

その怒りは小川に向けられたものなのか、もしくは猪木に向けられたものなのか…。

この後、2000年の5月5日福岡ドームでも小川と長州は乱闘。
2000年7月30日に長州力が現役復帰したのを契機に、小川戦の機運が一気に高まることに。

2001年の5月5日・福岡ドームで小川と長州は初対決を迎えたのでした。

この試合はうーん、消化不良だったなぁ…。

長州力と言えばゴリゴリのプロレスラーで、2020年に大ブレイクしています(笑)
でも元はオリンピックレスラー、超格闘技エリートなんですよね。

U系選手に見せた「クルスフィックス」という技、たまらないです!

…すみません脱線しました。
話を1.4に戻しますね。

プロレスのタブーを破った「ブック破り」

小川直也は、「相手の技を受ける」というプロレスの掟を東京ドームの大舞台で破ってしまったのです。
いわゆる「ブック破り」と呼ばれる類で、喧嘩マッチです。
完全な喧嘩・セメントマッチが全国に放送されたってことなのですわ。

業界の盟主・新日本プロレスではあってはならない事件でした。

プロレスの歴史で、こういったセメントマッチは数えるほどですが存在しました。
その中でもこの試合がいまだに語り続けられるのは、

  • 時の新日本のエースが完全に倒された
  • 全国で生中継された中での試合
  • いまだに謎が多すぎる
  • 当時のバーリトゥード情勢との絶妙なリンク

こういった点が、他のセメントマッチと決定的に違うからです。

ちなみにその後、小川と橋本はライバル関係となって死闘を演じ、2000年4月7日には「橋本真也 負けたら即引退スペシャル」と銘打ち、ゴールデンタイムで2人の決着戦が放送されたこともありました。

あれから20年以上が経過。

この本は、プロレス史上に残る謎多き事件の「黒幕」を浮かび上がらせるドキュメンタリーです。

おすすめポイント1.有名選手・著名人による証言が満載

なんといってもおすすめポイントは、341ページに渡って有名選手・関係者の証言が満載だという点です。
レスラー、プロモーター、解説者、様々な角度からこの事件を語るのです。
「おぉ、こ、こんなことがあったのかぁ!!」の連続で、もうたまらないですね!

本書は大きく4つの章に分けられています。

第1章:小川を「取り巻いた」男たち
第2章:橋本を「守った」男たち
第3章:橋本を「見守った」レスラーたち
第4章:橋本vs小川「至近距離」の目撃者たち

では個人的なおすすめ箇所・見どころを紹介しますね。

天才・武藤敬司による冷静な分析(P174〜P190)

特に私が興味深いと思ったのは、天才・武藤敬司(むとうけいじ)選手による証言があったこと。

小川と橋本が東京ドーム大会で戦っていた頃、武藤選手や蝶野選手はNWOとして新日本プロレスを爆発させていました。

NWO(ニューワールドオーダー)は社会現象にまでなりました。
グッズバカ売れ、地方大会は常に満員、新日本を支え続けていたのです。
そう、いわば小川と橋本の路線とは全く別の路線を走っていたのでした!

武藤選手は「アンチ・猪木イズム」の姿勢が良く現れていますが、それもあって小川と橋本の遺恨や構想には完全ノータッチでした。

本書でも「当時は、小川対橋本戦には触りたくなかった」との言葉があります。

「あの試合は、俺が新日本を辞めた理由の一つ」

まさかこういった形で、1.4事変を語るとは思ってもいなかったので衝撃でした。
そして天才ならではの証言と分析が載っています。

YouTubeで武藤選手と猪木さんの車中での対談がありましたが、これまた興味深いんだよなぁ。

武藤選手も柔道で鳴らした強豪選手。寝技の強さは伝説になっています。
確か高専柔道もやっていたんだっけ?

私個人的に、武藤選手のフランケンシュタイナーからの腕十字がめちゃくちゃ好きなんです(笑)
そして試合序盤のグラウンドレスリング。もうずっと見ていたい(笑)
グラウンドの動きを見ても、いかに寝技が強かったのかが分かるってなもんで。
当時の小川とシングルマッチを行っていたらどうなっていたのか?幻想が膨らみます。
(ムタとは試合していますが)

話がかなり脱線してしまいました(笑)

平成のテロリスト・村上和成選手の証言(P38〜P52)

なんといっても小川直也のパートナー、UFOだった村上和成(むらかみかずなり)選手(当時は一成)の証言は絶対に外せないですし、やはり衝撃の内容満載でした!

村上選手は何も聞かされないでプロレス界に入り、1.4事変の際もほとんど何も聞かされなかったという証言は実に興味深いです。
試合後の乱闘では、つい先日引退した飯塚選手とやりあい、一時は意識がなくなるほど暴行を受けました。
リアルに三途の川を見たそうです。

その後、遺恨ストーリーとして「村上vs飯塚」は名物カードになっていきます!

飯塚選手、当時は渋いテクンシャンタイプのレスラーで、正直そこまでスポットライトが当たっていませんでしたが、村上選手との抗争で大ブレイク!

飯塚選手の「魔性のスリーパー」はこの一連の戦いで生まれました。
怨念坊主となり、駐車場で高級車をボコボコにしちゃうのは、もう少し後の話です(笑)

話をもとに戻します。
ただ何も聞かされないでいたけど、控室の空気は明らかに「異様」だったと。
リアルな描写で、絵が頭に浮かぶってなもんです。

私は、村上選手の殺気全開のプロレスが大好きでした!
村上選手のことならいくらでも書けますよ(笑)今回は割愛しますが。
深夜、ワールドプロレスリングで村上選手の試合が流れた時は喜んだものです。

なんといっても初期の日本の総合格闘技・ヘビー級のエースです。
バートベイルという強豪にも勝ってますし、モーリス・スミスとも試合している本物の総合格闘家でした。

なんといっても「PRIDE」(プライド)の第1回、ヒクソン対高田が行われた伝説の興業の第試合が村上選手でした。

(相手はジョンディクソン選手。村上選手が払い腰から腕ひしぎ十字固めを極めて勝利)

村上選手が試合中に見せるサブミッションやグラウンドは「本物」です。

(その村上選手が「半端ない」という小川直也の強さ…)

そんな村上選手が猪木と話した時に、「お前はキャンパスにどんな絵を描くんだい?」と聞かれ、村上選手が「勝ち負けです」と答えたら猪木が、

「お前はまだまだだ!プロレスと言うのは勝ち負けを超越したところにあるんだよ」

と言ったエピソードがかなり好きです!

この試合の最前線にいた村上和成選手の話を、事件後20年が経過した2019年に実際に聴くことができました!

村上和成選手トークショーの様子はこちらから!

安田忠夫選手・藤田和之選手の証言も興味深い!

この本には他にも、当時新日本サイド・橋本選手側にいた

  • 安田忠夫(やすだただお)選手
  • 藤田和之(ふじたかずゆき)選手

の証言も入っていますが、やはり面白い!

2人の共通点は「新日本側でありながら、猪木カラーも強かった」という点です。

そしてご存知のように、2人ともPRIDEで総合格闘技の試合を行ってますね。
安田選手が試合後の乱闘で、真っ先にUFO勢に突っかかっていったのは有名な話。
試合後、橋本選手にかけた言葉、なんだか感慨深いです。

最近、YouTubeで安田選手が色々暴露していますよね。

そして藤田選手の証言も今となって聞いたら意外な点が多かったです。
当時の小川直也含む猪木軍団って、結束していたのかと気になる点ですが、藤田選手曰く「小川選手とはほとんど話したことがなかった」と。

新日本・UFO両サイドを知る立場だった藤田選手の証言、必見です!

柔術大会の会場に藤田選手がいましたが、デカさが半端なかった…。

邪道・大仁田厚選手「猪木さんの俺への当てつけ」(P194〜P206)

個人的に、「あぁなるほど」と思ったのは、涙のカリスマ・大仁田厚(おおにたあつし)選手の証言です。

大仁田選手の新日本初登場も、99年1月4日東京ドーム。
前売りの段階で集客に苦戦していた大会の目玉として、大仁田選手の参戦が打診されたのでした。

ただ、アントニオ猪木にとって 大仁田選手は「毒」でした。
ストロングスタイルと対極にある邪道スタイルを認めるわけにはいかなかったのです。

「新日本プロレスには絶対上げたくない」と創設者の猪木は思っていたが、当時影響力が弱くなっていたのもあり、 新日本は 猪木の意向に沿わず99年1月4日に大仁田厚を新日本のリングに上げたのでした。

大仁田参戦に話題を持って行かせないために、小川対橋本を組み、格闘技色の強い戦いを仕掛けたのか…。
合点が行くところ多々あります。

あれは、猪木さんの俺への当てつけ

電流爆破デスマッチはもちろん、引退していた長州力をリングに引っ張り出した横浜アリーナは伝説!

入場であれだけ魅せる、大仁田選手は本物のプロレスラーだと私は思います。

格闘王・前田日明さんの証言「もし会場にいたら?」(P156〜P170)

「俺がもしあの試合のリングサイドにいたら、お間違いなく小川シバいていますよ」

格闘王・前田日明さんの証言は「橋本はこうするべきだった」という内容がメイン。
要約すると、

「プロレスなんだから、相手が仕掛けてきたら何やってもいいからぶちのめせ」
「プロレスを利用する方法を、橋本は見誤っただけの話」


アキラ兄さんの言葉は毎回刺激的です!そういう意味では今回も間違いありませんね(笑)

前田日明さんと言えば、新日本プロレスもう一つの伝説的シュートマッチ「アンドレ戦」抜きには語れません。

1986年。
当時新日本プロレスと業務提携していたUWFのリーダーが前田さんでした。
そんな中での、突然のTVマッチでのアンドレ戦。
明らかに「潰し」に来たアンドレに対し、最初は戸惑った前田さんでしたが、見事破ったのでした。

一体、黒幕は誰か?小川vs橋本戦同様に謎に包まれています。

そんな前田さんが語る1.4事変は、やはり聞き逃がせないコメント満載なのです。

前田さんは、99年1.4東京ドームと同じ年に現役を引退しています。
小川直也との対戦が噂されたことが何度かありました。

夢のカード。もし対戦したらどんな試合になっていたのか想像がつきません。

おすすめポイント2.生々しい証言「X」(P76〜P88)

当時、UFO事務所でスタッフとして働いていた「X」なる人物の証言が入っています。

これがもう…なんだか生々しくて。
小川選手のことを好きだった人は誰もいなかった」と話すXが見た1.4事変とは。

「新日本側に駐車場で襲われるかもしれない」
「ハッスルの印象が強いけど、実際は全く別違う」
「遠慮なく潰せと勝手に解釈した」

匿名だからこそ話せる衝撃エピソードは、ヤバすぎですよ。
詳しくは読んでからのお楽しみ!ということにさせていただきます。

おすすめポイント3.新証言の数々

この本で初めて聞くエピソード、今まで言われていたのと実は違ったというエピソードが数々あり、衝撃の連続なわけですわ。

例えば初代タイガーマスク・佐山サトルが黒幕だったという説。
私もこの説を信じていましたが、本の中で否定しています。

山崎一夫さんが控室で長州力に対して感じた違和感…。
「小川直也は興奮剤を飲まされた」という話。

「え、何々?そうなの?!」だらけ。おい、面白すぎるぞ!(笑)
なぜ、プロレスの証言本・暴露本ってこんなに面白いんだろう?

その他にも、

  • 永島勝司さん(ゴマシオ)
  • 田中ケロさん
  • 金沢克彦さん
  • ジェラルドゴルドーさん
  • 橋本かずみさん

など重要人物の証言満載です!

間違いない!この本はミステリーです

私は思いますが、この本はプロレス本というより、ミステリーです。

他界・引退で、試合した2人はもうプロレス界にはいません。
関係者含め、真相を知る人は少なくなってきているわけです。

時効を迎える事件を追った映画のような、謎多きミステリーなんですよ。
選手も、我々ファンも、月日が流れてもなお、あの試合には自分なりの想いがあるのではと。
平成が終わっても、あの試合に関してはいまだに時間が止まっているのではないでしょうか。

WOWOWドラマや映画化できるぞ!(笑)

WOWOWドラマで扱えるくらい、謎が多い内容ですね(笑)
映画化してもきっと面白い作品になるのではないでしょうか?
(誰が主役やんの?w)

ドキュメンタリー形式でも、通常の映画でも、この試合について扱って欲しいですわ。
それくらい、この試合は謎が多く何か惹きつけるものがあります。

【暗黒上等!】格闘プロレスを観て育ち、小川直也にドハマりした私

なぜそもそも、書店(TSUTAYA)でこの本を手に取ったか?

それは私が格闘プロレスを観て育って、この試合に少なからず影響を受け、当時の小川直也にどハマりしたからなんです。

この試合の前後にプロレスファンになった私は、格闘技的プロレスを「プロレス」だと思って観ていました。

今プロレスファンの人が「暗黒時代」と呼ぶ「総合格闘技風プロレス」を、
「これが本当のプロレスなんだ」と楽しんで観ていたんです。
怖いですよ、出会うタイミングって(笑)

当時の私にとって、プロレスの強さの象徴であった小川直也。
小川の試合には常に殺気が漂っていました。
あの殺気こそプロレスだと認識していたので、オープンフィンガーグローブをつけたプロレスも全然問題なし!でしたし、ノーコンテスト裁定上等!でした(笑)

今観れば全然違いますがね…当時は好きだったんです。
いつしかPRIDEが出てきて、総合格闘技も普及し、当時のバーリトゥードが当たり前の風景になりました。

新日本プロレスも暗黒時代を経て、今は過去最高の盛り上がり!
そんな中、この本を手に取ってレジに向かったということは、心の中で止まっている何かがあり、真実を知りたい欲求があったはずなのです。

アイフォンはもちろん、ユーチューブもツイッターもフェイスブックも無かった時代。
その頃に忘れてきた何かがあったのかも。

今後、こういった試合が行われることは絶対にない!

今後、プロレスでこういったセメントマッチが行われることは絶対にないでしょう。
今の新日本プロレスは、かつてのストロングスタイルとは全く違った路線です。
それがいいんですよ!それでいいと思うんです!

今のプロレスは生ぬるい、という人がいますが絶対にそれはない!
これだけ支持を集めている、これが最高の形に決まっているんです。

「猪木イズムも要らない」と私は思います。

安易に強さを追求する、格闘技に寄せるプロレスで大失敗をした新日本。
もう同じことする必要はないですよ。
そんな、失敗プロレスにハマったのが私なのですが(笑)がっでむ

んー、まぁでも、数年前に女子プロでセメントマッチがありましたし、分からないですね(笑)
ただイデオロギーを持った、「仕掛ける」セメントマッチはもう絶対にないでしょう。

ぜひ、手に取って読んでみてください

今回は、プロレス書籍をご紹介しました。

文字通り事件簿。
1999年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会の小川直也対橋本真也の真実に迫る証言本です。

今もプロレスを観続けているベテランプロレスファン。
そして当時は観ていた、という方も楽しめる内容になっています。

めちゃくちゃおすすめです!インフル治りかけで寝ている方にもおすすめかも(笑)