立川にクインテット観戦に行った話

格闘技

先日、グラップリングイベント「クインテット」を観戦してきました。

2018年からイベントがスタートしており、

・個人戦ではなく団体戦
・ポイントはなく、一本のみで勝敗を決する
・レジェンド格闘家が参戦できる

こういった要素で今までのプロ格闘技とは一線を画し、とても人気があるのです。
後述しますが、「組技は動きが無く、観ていても面白くない」という常識を打ち破りました。
世界中でジワジワ柔術人気が上がってきていて、組技人口増加に拍車をかけるのではないでしょうか?

さて、今年一発目の格闘技観戦。思えばセコンドなどではなく観戦者として格闘技の会場に入るのは本当に久しぶりかも。
思います。チケット買ってみることに意味があります!
出たい時に会場出れるし、ビール飲めるし(笑)

当初は練習仲間と観に行く予定だったのが、色々予定が重なったらしく、私1人で観に行きました。

お1人様、という言葉がすっかり定着しましたが、私が思うに、

・格闘技、プロレス観戦
・ラーメン屋
・TSUTAYA
・映画館

は1人でいった方が楽しめる気がするんですよね。
好みが分かれる、自分の主観で楽しむ系の娯楽は1人がおすすめかと感じるのです。

映画観に行った帰りに感想を話していて、かみ合わない時のちょっとしたもどかしさってありますよね(笑)
TSUTAYAも1人で黙々、頭で色々考えて楽しむのが楽しいのです。
ではラーメン屋はどうなんだという話ですが、また今度ということで。

1人で行くことになったのですが、チケットを購入しておらず、当日券を購入しなければならなかったのですが、前日まで当日券に対するアナウンスはなく、問い合わせたところ、当日券は12時から販売すると返信が来たので、早めに会場に行くことになりました。

アリーナ立川立飛は新・格闘技の聖地?

立川から多摩モノレールに乗り、「立飛駅」を降りすぐに「アリーナ立川
立飛 」が建てられています。


パッと見は、なんでしょう、うーん、なんでしょう(笑)
真っ白い建物がなんとなく斬新と言うか、これまでの格闘技の会場にはない雰囲気があるなと思いました。
日本って感じがあまりしないんだよなぁ。外国の建物って様子。
主にバスケットが開催される会場のようです。
4月にもクインテット開催が決まっていますし、アクセスも悪くないですし、新たな格闘技の聖地になる予感がします。
何より、西東京方面に住んでいる人にとっては後楽園ホールや大田区総合体育館や新木場はちょっと遠いかなと言うのがあります。
今後、アリーナ立川立飛で格闘技が開催されたら、便利です。

前売り券は簡単に購入完了!

心配性なんで、前売り券が売り切れていたらどうしようと少し考えていましたが杞憂に終わりました。

結構あっさり買えたので、開始まで立川駅前に戻り本を物色していました。

テンション上がる!会場内は格闘技らしくない

時間になったので会場に入りました。


そこに広がっていたのはクインテットならではの円形の試合場と、格闘技らしくない会場がマッチした独特の雰囲気でした。

そりゃ普段はバスケットやる会場ですから当たり前ですよね(笑)
でも思うに、この会場ってMMAは似合わない気がするんですよ。
クインテットの試合場はレスリングっぽいですし、だから合うのかもしれません。

この雰囲気、好きだわぁ!

お客さんの層は、組技(柔術)+プロレス?

お客さんの層もふと注目してみました。

柔術とかグラップリングを習っている、あるいは良く観戦に行っている人が多かったですが、明らかにプロレス、それもUWFファンもいたのは面白かったです!

昨今のMMAとかとは違う層ですね。こんなところもいいなぁ。

試合開始!クインテットの魅力

そして試合が始まりました!

先ほども言ったように、5対5の勝ち抜き団体戦です。
紹介VTRなどにもあったように柔道や剣道では馴染みの深い方式で、日本ならではと言えそうです。

グラップリングの勝ち抜き戦から、私なりに思ったことを書き綴ってみたいと思います。

部活や学生時代を思い起こす団体戦方式

先ほどのバスケットじゃないですけど、格闘技は個人戦と言う常識を打ち破ったのがクインテットだと思うんです。
もちろん戦うのは1対1なのですが、最終的にはチームで勝敗を競う。
これもさきほどお話しましたが、柔道や剣道ではなじみがあってもこういったプロ格闘技では初でしょう。
逆に言うと、柔道や剣道、もっと広げるとスポーツ「部活」というキーワードによって学生時代を思い出す要素があった気がするんです。

チームのために戦い、喜び泣く。まさに青春でしょ。これを経験している人は多いはず。
考えてみていただきたのですが、例えば友達が試合に出るとなって観戦に行ったら、その種目の細かいルールなんて気にしないし、派手か地味かもあまり気にしないですよね?

このクインテットも、寝技の細かいことは分からなくても楽しめる、そして熱くなれるシステムを作ったということだと思うんです。

もっというと、「〇人抜き」などの場面でヒーローが生まれやすいですよね。
これは熱狂しますよ。やる方も見てる方も。

ルーツはUインター?寝技が面白くなった

そして、寝技そのものを楽しめる点が大きな特徴です。

ポイント無しの一本勝負。引き分けたら両社脱落と言うこれ以上ないシンプルなルール。
昨今のポイント柔術とはまた違う流れです。海外ではこういった大会が増えていますが、とても斬新です。

先ほど言ったようにチームの勝利のために選手は攻め続けます。
膠着が少ない寝技はこんなに面白いのか、と唸ってしまいますが、私はルーツはUインターにある気がするのです。

誰もが知ることですが、主催者の桜庭選手はUインター出身です。
伝説のプロレス団体はムーブメントを巻き起こし、一大旋風・伝説になりましたが会場の雰囲気がUインターの会場の雰囲気に似ている気がするのです。

お前何歳やねん?って話ですが(笑)私だって伊達に20年近くプロレスファンやってませんよ(笑)それくらいわかります。

お客さんからの歓声や、サブミッションに入るときの「うぉーー」感。
MMAの試合などで当たり前になった腕十字や三角絞め、アームロックやアンクルホールドも、クインテットの舞台だと一層意味が違ってきます。

第一回大会ではロシアの選手や、日本初登場の強豪選手がチームで参戦しましたが、そういった部分もUインターに近い気がするんですよね。

ほんと面白い!!レアな技がかかるとついつい真似したくなりますよ。
会場には女性の姿もたくさん見られました。寝技・関節技はマニアックっていうのはもう無いですね。誰でも楽しめます。

流行り廃りに影響されにくいのでは?

MMAって流行り廃りが激しいです。それは歴史が証明しています。

ある時期はUFCがなんだかんだ言って、次はオクタゴンや金網がどうとか、次はRIZINやらなんやら。
私がMMAに取り組んでいた時期はMMA氷河期と言われていました。

ファンによってはついていけないですし、何より格闘技詳しくない人にとっては「なんのこっちゃ?」ですよ。

その点、クインテットは流行り廃りに影響されにくい気がします。
チーム戦で怪我が少ないということで、今後バリエーションは無限だと感じるからで、長く続けていけるんじゃないですかね。

試合内容は割愛させていただきますが、試合したことある選手も何人か出ていました。

やっぱり、出場したいです!!

クインテットに期待すること

では最後に、これからクインテットに期待することや、こうなるのでは?という話をさせていただきます。

団体戦がこれだけ面白いからこそシングルも映える?

プロレスでは、タッグマッチで流れを作ってシリーズ最終戦でシングルマッチを行うのが定番。

同じようにクインテッドも、団体戦がこれだけ面白いからこそシングルマッチを行えば映える気がします。

盛り上げるためにルールを工夫する必要があるかもしれませんが、クインテットだからこそ普通の1対1も面白くなるかと。

喧嘩マッチがあっても良いのでは?

そうクインテットの魅力は、ピースな雰囲気です。
格闘技と言うよりもスポーツです。

この空気こそクインテットの味であり、初めてのお客さんでも躊躇なく観戦出来るポイントです。

ただ、ただですね、一試合くらいガチガチの喧嘩マッチがあっても良いかと(笑)

それこそUインターと新日本の対抗戦みたいな。
組技限定だからこそ、団体戦だからこそ、できる気がしますしあっても良いと思いました。

クインテット、面白い!

今回は2月3日のクインテット観戦について綴りました。
やっぱり面白いし、組技やりたくなります。

また生観戦しようと思いますよ!ではでは